病院から薬局への転職について、不安を解消

2020年11月28日

病院でしか働いたことのない薬剤師にとって、薬局での仕事というのは未知であり自身がどこまで働けるか不安が大きいと思います。

結論から言いますと、病院でのスキル・知識は十分に活用でき即戦力として働くことができます。自信を過小評価せずしっかりと売り込んでいくとよいと思います。

1 病院から薬局への転職-業務編
2 病院から薬局への転職-不足している知識・スキル編
3 病院から薬局への転職-業務編２
4 病院から薬局への転職-その魅力は？
5 まとめ
6 その他

病院から薬局への転職-業務編

病院と比べて、業務は複雑ではなくシンプルです。病院のような複雑多岐にわたる業務はありません、処方箋を受け調剤・監査をして投薬し記録を書く、病院の一業務と一緒です。
またややこしい内規もないです、病院では医師や看護師にも配慮する必要がありますが、薬局では患者へ全力投球できるのがその理由の一つです。

急性期の病院では患者の状態は一刻を争い、またたくさんの業種と一緒に仕事をしていくため、患者だけでなく多職種からもスピードを要求されます、急ぎの電話がかかってくるのはひっきりなしです。
薬局では、たまに怒鳴る患者や、患者の目は気になりますが、病院ほどの切羽詰まった様子はありません。また患者との信頼関係を築けばそういった、いざこざを回避できることもあります。

病院から薬局への転職-不足している知識・スキル編

薬局で働くにあたって、不足している知識・スキルはレセプトや保険関係のことです。病院では処方箋で目にする機会があっても業務に直接かかわってくることはほとんどありません。なので薬局で働くことになれば一から勉強をしていく必要があります。たくさんの処方箋を目にしていくので自然と身についていく能力であると思いますので焦らずコツコツ学んでいけば大丈夫です。一緒に働いている薬局薬剤師の方や医療事務の方がいろいろ力になってくれます。

病院から薬局への転職-業務編２

病院とは異なる点として、十分な情報が無い為、処方箋と患者からの聞き取りでしか情報を得ることができないところです。処方箋を読み解く力、患者から必要な情報を聞き取る能力とコミュニケーションスキルが必要です。これも病院である程度経験を積んでおけば難なくクリアできます、むしろ病院での経験が生きる場面です。

病院から薬局への転職-その魅力は？

薬局での働き方の魅力の一つとして、患者により近いところで働ける点です、病院では入院してきたときに患者との関係が始まり退院と同時に関係が終了してしまいます。薬局では切れ目なく患者と接していけます、未病のうちから患者と接していけたり薬剤師としての職能を発揮できる場面でもあります。

病院だと、何百人もいるスタッフの一人、薬剤部にしぼっても何十人もいる薬剤師のうちのひとりです、病院においては一つの歯車に過ぎないのです、何か行動を起こすにしてもたくさんの壁がありまったくといっていいほどに前に進みません。しかし薬局では自身の発言が大きな意味を持ったり、またどんどんと新しいことにもチャレンジしていけるところでもあります。
今後在宅医療が発展していくことは間違いないと思います、薬局も変革の時であります、そんな中で大きな志をもって仕事ができることは素晴らしいことです。