病院薬剤師、実際の仕事内容について

2020年10月3日

病院薬剤師の実際の仕事内容について、紹介します。500床の病院で勤務していた時は大きく分けて調剤室と病棟とDIで分かれており、一定の期間をおいてローテーションしていました。250床の病院で働いていた時は内容は薄くなりますがすべてのことをこなしていました。

調剤室

内服・外用・注射の調剤・監査→払い出し、院内製剤、注射剤の混合調製、疑義紹介の対応、発注業務、DI業務
ひたすら薬の払い出し、電話が鳴りっぱなし、2・3個以上の案件を抱えながら次の電話に出ていく

病棟

40~50人くらいの持ち患者のカルテ・看護記録・バイタル・検査データの確認、服用薬のチェック
入院患者の持参薬鑑別、退院指導、使用薬による効果・副作用状況の確認、服薬指導、指導記録
医師・看護師からの問い合わせ対応、調剤の応援、配薬、TDM、回診の同行
基本個人プレーのため、リスクが高い

DI

MS・MRの対応・窓口、医師からの問い合わせ窓口、現場の薬剤師からの駆け込み寺
院内の医薬品集などのメンテナンス

治験業務

その他

チーム医療、委員会所属など

病院と薬局の比較

安全管理が薬局と比べかなり厳しい

患者‐病気‐薬でみることができ、検査値にも強くなる

たくさんの情報があるためその分チェックしていく項目が多い、またカルテを確認でき、医師とも直接コミュニケーションが取れるので治療方針がわかる。

医師・看護師の業務負担軽減として、ここ最近業務が拡大してきている。患者の利益のため、安全管理の面からは重要なこと

他部署との交流は、いろいろな情報交換もできて勉強になる、部内より、他部署との方が楽しく交流できることが多い

当直・日直は一人で仕事はこなしていくため、いろいろな問題にも解決していく力がいるけど、以外に一人でのんびり仕事ができるから楽だし楽しさもある       

病院では処方決定権を持っている医師がいるためよくMRが出入りしており新しい情報がよく入ってくる、また院内・院外の勉強会なども頻繁で情報に強くなる

薬剤師にとって病院を経験することは、経験値をあげるためにもいい場だと思います

給料は安いし、忙しいし、精神的にも肉体的にもつらいことも多いけど、入院してよくなっていく患者を見送るときや、医師・看護師から感謝の言葉かけてもらえたとき、自分の力で重大事故や副作用を回避できたときなんかはうれしくもあり誇らしくもある。部内でも一致団結して調剤・監査→払い出しをこなしていくときや飲み会など楽しいこともたくさんある

病院で働いてみることはおすすめです