病院薬剤師辞めました、その理由と感想

2020年10月11日

病院薬剤師として計15年勤め、その後辞めてしまった理由と感想について報告します。

病院薬剤師の辞めた理由

大学病院の研修生→250床の病院→500床の病院→現在、派遣薬剤師として薬局勤務中

病院では10数年中堅薬剤師として頑張ってきましたが、心も体もついていけなくなりドロップアウト

上司からつぎつぎと押し付けられる仕事、劣悪な人間関係、部下の仕事や心のフォロー、同じ中堅薬剤師が多数いたが自分のことしか考えない人が多い、面倒ごとはどうしても自分にいつも集まってくる

命をあつかう現場でのプレッシャー

調剤室は薬剤師のホーム、病棟はアウェイ感が強く、なかなか自分の居場所を作れない、基本的に個人プレー→リスクが高い

病棟では駒のように扱われることも少なくない

医療現場において薬剤師が求められる仕事は非常に多く、業務の幅は近年どんどん広がってきている

そのなかで医師・看護師の業務負担軽減のために薬剤師が使われる、もちろん必要な仕事である

ですが、どんどん患者とのかかわりが減っていく、自分の目指したい薬剤師像から遠ざかる

慢性的なマンパワー不足

自分に嘘をついて過ごしていくうちに、心と体のなにかがすり減っていった

もちろん上司にも訴えたが、どこにでもいるうちの上司は自分の保身のことしか考えない

完全に壊れる前にドロップアウト

心配してくれた先輩、ついてきてくれた後輩、仲良くしてくれた医師・看護師の方々には道半ばドロップアウトしてしまい本当に申し訳ない

一生懸命がんばってもなかなか評価なんてされない、このまま居たときに先の未来がみえない、自分が壊れていくだけ

こんなはずじゃなかった病院薬剤師(内部リンク)、初めて勤務し始めてから何度もこのフレーズが自分の頭の中を駆け巡った。

病院薬剤師を辞めた感想

なにが大切か、この場所だけが全てではない、ほんの少しの勇気、悩んだ挙句病院薬剤師辞めました

そして今現在、心と体をゆっくりと整えていくことができ、平穏な日々を過ごしています

薬局で働いた感想

薬局は病院ほど、人間関係が複雑ではない

病院で培ってきた知識・技術は薬局でも存分に生かすことができ、定期的に来る患者とも仲良くなり、毎日が楽しくもある

薬局では主に医療事務の方と薬剤師で、コミュニティはおおきくないが、ここでのチームプレーは阿吽の呼吸である、たまにその光景をみていて鳥肌が立つ

調剤薬局は処方箋をうけて、患者に服薬説明しそれでもうおわりである。いわば最後のセーフティーネットである。少ない情報の中からいかに問題点を見つけ出すか、必要な情報を提供をできるか。

患者との信頼関係が最も大事である

門前の病院・診療所によって薬局の中身も大きく異なる、現在4つ目の派遣先で勤務中であるがどの薬局に行っても本当に勉強ができる

病院・薬局経験した感想

身をもってしったこと、このストレス社会の現代において、ワークライフバランスがもっとも重要!!

自分の最善の働き方を探していくことが重要である