派遣薬剤師の求人激減、これから必要とされる薬剤師

2020年10月4日

派遣薬剤師の求人が激減しています、これはコロナの影響で薬局薬剤師の世界でも派遣切りが起こっていたり、また時給も全体的に下がってきているのが原因です。
医療業界において薬剤師の役割は進歩してきておりより高度なものへとなってきています、今回はこれから必要とされる派遣薬剤師について徹底分析しています。

派遣薬剤師の求人が激減、その原因は?-①

コロナの影響を受ける前から派遣薬剤師の求人は減少傾向にありました、以下にその理由についてピックアップしています。

  • 薬科大学・薬学部の増加により薬剤師数が増えてきており、以前から言われてきていた飽和状態になりつつある
  • これまで事務のピッキングについてはグレーゾーンとして扱われてきたが、近年厚生労働省から調剤業務のあり方について提言され、できる業務は限定的であるが薬剤師以外のスタッフが実施しても差し支えないとされている。
    • 事務の方が研修を受けている場面をよく目にします、実際に活躍される日もそう遠くないです
  • システム関係が充実してきており、人員削減につながっている
    • 薬歴記載の補助機能が充実してきており、薬歴記載の短時間化がはかれている
    • 調剤・監査の支援システムが充実してきており、効率化・安全の担保につながっている
  • 派遣薬剤師はランニングコストが高く、フルタイムで雇うよりスポットが増えている
  • 派遣薬剤師の質の低下
    社員で働いている薬剤師は数々の問題にも逃げずに立ち向かい問題解決能力が備わってきます。また定期的に研修などがあり、自己研鑽以外にもスキルアップをしていく機会があります
    派遣薬剤師は現状にあぐらをかいていると、日々努力を続けている薬剤師から置いてかれることになります

派遣薬剤師の求人が激減、その原因は?-②

現在の派遣薬剤師の求人激減の一番の原因は、やはりコロナです。ではどうしてコロナの影響で派遣薬剤師の求人が激減したのか、その理由を以下にピックアップしています

  • コロナの影響で、薬局に来る患者が減っている
    • 簡単な理由(軽度の風邪や体の違和感など)では病院に受診しなくなった
    • 定期受診の頻度を減らすため処方日数が長くなり、受付回数が減った
    • 電話での診療と薬の郵送ですませ、直接病院や薬局を訪れないパターンがある
    • 経営が厳しくなり派遣を雇う余裕がなくなった
  • 派遣切りにあい、パートや正職員になる派遣薬剤師が増えた

今派遣薬剤師に求められるもの-①

派遣薬剤師の求人激減している今だからこそ、もう一度派遣薬剤師の働き方について見直してみてはいかがでしょうか。以下に社会人として、いち薬剤師として最低限の内容をピックアップしています。
現場にいるとこの最低限のことを守れず派遣を打ち切られている方を、この短期間で2人ほど目にしました。

  • 常識性:一緒に働いていく人たちと信頼関係を築いていくうえで、無遅刻無欠勤、挨拶など、最低限の常識を備えてください
  • 協調性現場での薬剤師や医療事務と仕事の連携をうまく取れているか、コミュニケーションできているか
  • 積極性どんな仕事においても積極的に取り組むことができているか
  • 責任感:医療の現場においてミスはその患者へダイレクトに不利益が起こります、下手をすれば命にかかわることも。調剤・監査・投薬一つ一つに責任感をもって仕事をすることが重要です

今派遣薬剤師に求められるもの-②

高時給でこれからも現場から求められる派遣薬剤師を目指すなら下記事項はクリアしておく必要があると思います。自分は常にこの内容を頭にいれ仕事に臨んでいます。少し窮屈に思われるかもしれませんが派遣薬剤師も変わるときが来たのではないのでしょうか。

  • スピード・丁寧さ:目の前で患者が待っているわけですから、薬局においてスピードと丁寧さは生命線
  • 即戦力高い時給で雇っているわけですから他の薬剤師と同程度以上の働きを求められます
  • スペシャリティ薬のことはもちろん、病態、検査値についても理解しておく必要がある
  • 柔軟性:現場現場でいろいろな無理難題を押し付けらることも多々あります、即座に対応していけるスキルが必要です
  • コミュニケーション:派遣薬剤師は投薬の方が割合的に多いです、対面業務なのでコミュニケーション能力は必須です。安心して治療に臨めるよう薬の情報提供ができることと、次もこの薬局に来ようと思ってもらえるようなコミュニケーション能力が必要です

まとめ-派遣薬剤師の求人激減、これから必要とされる薬剤師

派遣薬剤師の求人は明らかに激減しています、今のこの現状はコロナの影響であることは間違いありません。しかし薬剤師数が増えてきている現状と調剤補助の仕事がグレーゾーンでなくなったことなどは、今後さらに広がりを見せていくでしょう、コロナが終息したからといって派遣薬剤師の求人が以前と同じ程度まで改善してくることは難しいと思われます。
高時給でも求められる派遣薬剤師を目指し、自己研鑽しスキルアップを積み重ねていくことは重要です、一緒に無敵の派遣薬剤師を目指してがんばっていきましょう!!!

派遣薬剤師の働き方、実際の現場

派遣薬剤師ってどんな働き方しているの?待遇や給与などは?、気になる方は以下の記事も読んでみてください。
派遣薬剤師という働き方
https://ph-mukkun.com/post-44/
派遣薬剤師やってみた
https://ph-mukkun.com/post-125/

実際に働いてみて、また他の派遣薬剤師の意見などから自分がおすすめする派遣会社は、ファルマスタッフです。派遣薬剤師やってみようと思われる方は候補の一つに。